何事もブレーキをかけてからでは間に合わないって事がしょっちゅうありますよね。
車には制動距離があり、遥か手前でブレーキをかけていないと間に合わない距離があります。
その制動距離を極限まで短くして走る事が徐行運転。
でもそんな徐行運転ばっかりしていてはとても間に合わない事もたくさんあるわけです。
出勤に間に合わないだとか、遅刻しそうだとか、単にスピードを出す事に理由もないなんて人もいます。
そういう人はふとした拍子に大きな事故を起こし取り返しのつかない重大な過失をすることもあります。
それを抑止するための法定速度。
私は中学時代弓道部でした。
意外な事ですが事実です。
いや、すぐに幽霊部員になった事も察して下さい。
問題はそこではなく、弓道場が物凄く奥まった場所にある事。
まるで校舎の裏に谷があるような凄い下り道。
ホント凄い勾配なんですよ、心臓破りの坂って言われてるぐらいものすごい坂道。
学校内マラソンなんかで校庭~学校裏を一周して来るみたいな行事なんかじゃそこが鬼門でギブアップする人も多いぐらい。
当然下って登るのでものすごいキツイわけです。
その谷の底に当たる部分に更に下る階段があり、その一番校舎1つ分は下にあるのが弓道場。
んでこの弓道部がまたキチガイみたいな練習をするんですよ。
この心臓破りの坂は迂回路があり、校舎に密着するように道があり坂を避ける事も出来るんですが、この迂回路と坂を使った走り込み。
わかりますかね?迂回路を使ってぐるぐると回る事が出来るんですがその迂回路の使い方が既におかしい。
迂回路っていうのは避ける為に使うものであって巡回路じゃないんですよ。
そんなキチガイみたいな練習をする弓道部ですが人数もかなり多く人気の部活No1に選ばれる程の人数。
こんな練習するって知ったら間違いなく廃部になるでしょうけど、そんな説明なんて一切されずに勧誘してくるのがうちの中学校でした。
んでこの迂回路なんですが、坂と迂回路があるってことはその間は急勾配な土手のようなものなんです。
この部活に負けないぐらいキチガイなのが私でして、その土手を移動に使っていたんです。
校舎真裏から土手を一気に駆け下りていけば部室にすぐに着ける。
弓道場が部室兼練習場みたいなものでサッカーグラウンド並の広さがあるんです。
だから当然部活の集合もここに直接集合。
サッカーグラウンドの真ん中に部室があり、的場があり、その的場の反対に空き地みたいに草がぼーぼーのエリアがあり、そこでも走りこみや巻藁も可能という結構な広さを誇る場所なんです。
巻藁は至近距離ですからね、まず外さないんですがわざと外して矢を取りに行く(時間つぶしてサボれる)なんて生徒がしばしばいまして、まぁ矢を取りに行くのもそれはそれは大変な行為なんで素直に練習していたほうがはるかに楽なんですけど。
的場と逆の空き地から矢を外した場合、階段+坂の高さがあるので空き地の端からしか進入不可。
しかも草が半端じゃない、もう体を完全に覆ってしまうレベルに誰も手入れしていない。
そりゃそんな場所行く必要もないし、草刈りも命がけなレベルの危険な場所ですからね。
そこに矢を拾いに行く=原生林に足を踏み込む。
ヘタしたら30分ぐらいかかる。
しかも先生に見つかると当然怒られる。
先生に見つかるなんてのはそんな背の高い雑草が生い茂る中なので滅多にはバレないんですよ。
告げ口する人がいて先生が注意して見て初めてバレるぐらい。
緑のジャージとかだったらまずバレないでしょう、それぐらいに凄い。
そんな壮絶なうちの中学校でしたが、迂回路から土手を使ってショートカットする人間は数えるぐらいしかいませんでした。
それもそのはず、非常に危険。
土手ってだけあってまず途中で止まる事が出来ない。
木がまばらに生えていますが今にも倒れそうなぐらい細い。
そして秋には落ち葉が凄い。
落ち葉は滑りますからね、ちょっと想像すればどれだけ危険かわかると思います。
そんな土手を爆走してるアホには危ないだなんて考えはないでしょう、私がそうでしたから。
しかしこの土手の本当に危険な部分はここではなかったのです。
実は側溝があり、土手→側溝→道路→側溝→原生林(階段)ともしこの道路を落ちた場合絶対に助からないぐらいにハードな造りです。
想像出来た方はもうわかりましたね?はい、側溝にハマりました。
全速力ですからね、思いっきり足を捻挫しました。
折れなかったのが不思議なぐらい思いっきり腫れました。
動けないぐらいの痛みに悶絶してしまいました。
坂をゆっくり歩いてくる同級生に見つかり保健室へ直行、この時点で真っ青に腫れて凄かった、。
そして捻挫は一度やるとクセになるって言いますね。
捻挫が治るまで二回捻挫しました。
わかりますか?捻挫して腫れ上がった場所をもう一度ではなく二度挫く。
どれほどの痛みかは想像にお任せします。
どんなに急いでいてもスピードのだしすぎには十分に注意してください。
そんな事を思う昼下がりでした。
ちなみに捻挫してから二回捻挫したうち一回は同じ土手でやらかしました。
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